アリアナ店主の夏の思い出の一つは、イラン北部の都市、テヘランから約400㎞に位置するゴルガーンに住む叔父の家に、家族で毎年泊りに行っていたこと。
叔父の家の前のテラスに蚊帳のようなものを張り、毎晩、満天の空の下で従兄弟たちと眠ったという、何ともワイルドで楽し気な夏休み。
周辺にはカエル(ヒキガエルみたいに大きいやつ)がたくさん生息していて、朝になると枕元でカエル君が添い寝していてくれてた、なんてこともしばしばだったとか。
目覚ましのアラーム音は「ゲコ、ゲコッ」っていうカエルの声。スマホに入っているのとは違う、天然の音。
ゴルガーンはカスピ海沿岸の湿潤な気候の都市で、お米などの産地です。親戚にはサフランの栽培をしていた人もいたそうです。
さて、今回ご紹介する絨毯は、バルチスタンに暮らすSalourと呼ばれる小さな部族が織ったもの。
店主が子供のころ、父が所用でゴルガーン方面に行ったとき、道中で似たような絨毯を買買い求め、ずっと家で敷いていたので、子供のころを思い出す懐かしいデザインだそうです。同じタイプを3枚も買ったので、母はお冠だったとか。
Salourの人々はトルクメンの人々と行き来があるので、色合いやボーダー部分のデザインに、トルクメンの影響も見て取れるそうです。
確かに、深い赤と濃紺に白のコントラストが美しい色使いはトルクメンの絨毯で良く見かけますが、全体的なデザインはバルーチのもの。二つの部族の文化が融合して、新たな魅力をつくり出しているような感じ。
そうやって、複数の文化や芸術が合わさって新しい美しさが生み出されていくのも面白さの一つですね。
シックで深みのある美しさを醸し出しており、目も細かい上質の一枚です。
オールド絨毯ですが、しっかりメンテナンスと修繕を施されており、新品かと思うような良い状態です。
ぜひ、実物をショップや展示会場でご覧になってください。
細長い小ぶりなサイズで、空間の雰囲気を引き締めるアクセントにピッタリです。
アンティーク調の家具とも相性良しですよ。
Balouch Salour Carpet(Code:PKH63-14511)
バルーチ・サルールの絨毯
【サイズ】177×98㎝
【素 材】100%ウール
【染 料】天然草木染
【産 地】イラン・Sīstān Balūchestān province
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幼いころから両親の故郷で手織り絨毯やキリムに親しんできた店主が来日して3年目に富山県でショップを開きました。
毎日の暮らしを大切にしている方々に、#古い日本家屋 を改装したこじんまりした空間で手織り絨毯やキリムの持つ豊さをご紹介できるのが、アリアナの喜びです。
手織り絨毯とキリムの専門店 アリアナ
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