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ミステイクがもつ面白さ


写真はイラン・ホラサーン州に居住するクルド民族のキリムです。


模様がずれてしまっているのが分かりますか?


遊牧民や村落に住む人々によって、昔ながらの方法で織られた手織りのキリムや絨毯には、模様のズレなどの間違いが見つかることがあります。


アリアナの店主は、これらのミステイクを民芸品ならではの大らかさや温かみのある魅力と捉えます。


機械織りは勿論、手織りでも工房に多数の織り手を集めて図面通りに織られたものには、ミステイクは少ないかもしれませんが、織り人の思いや願いが込められた芸術的な魅力やパワーは失われるような気がします。


大地の力を吸い取った草花などから得られた染料で染め上げられた手紡ぎ糸が、遊牧民や村落の人々の日々の暮らしの中で、軽やかな歌やお喋りとともに織り上げられていく。




そこには、日々の生活の道具を祈りや願いとともに、身近にある自然の素材で、自分たちの手で作り出すという、現代社会の発展とともに儚く消え去ってしまった、厳しくも美しい素朴な暮らしがあるように思います。


アリアナの店主が、工房で大規模に織られたものではなく、遊牧民や村落民の暮らしの中で織られたキリムや絨毯にこだわってご紹介し続ける理由がここにあります。






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